理論懇シンポジウムにいってきた

理論懇親会というのは理論天文学/宇宙物理学者のあつまりで年一度集会がある。
今年のテーマは2010年代の理論天文学ということで、次の10年で可能にしようとしているいろんな観測の計画のことが聞けた。

宇宙ヤバイということで、やっぱり地球より宇宙はデカイので、知恵を絞り装置を工夫し世界が協力し予算もゲットすれば、いくらでも新しいものが見えてくるのだ。これは宇宙物理学の好きなところだ。

僕らの銀河系とかですでに直径10万光年とかあるので、そうやって僕らが10年後くらいに見ようとしている光(や重力波ニュートリノ)は、実はとっくの昔に自分の属していた天体を離れていて、もう99.99%くらいの旅程を終え太陽系のすぐそばまで来ているのだ。そこで、僕達が運悪く、他のみんなを説得できなかったり装置をうまく作れなかったら、その貴重な旅をしていた光子たちは無残にも地面に当たって、太陽とかその他から出たやつに紛れてしまうのだ。そもそもたまたま天体のある方向に発される光子というのはわずかだし、そこに知性が住んでいて、たまたま望遠鏡に飛び込むなんて天文学的低確率である。いま銀河を飛び交っている光のほとんどはおそらく人類にも、その他あらゆる知性にも観測される事はない。だからといって何だというわけでもない。

そんなことより子猫かわいい

http://www.youtube.com/watch?v=Q_udqEp_YR4