Dvorak配列の左右入れ替えたら日本語入力しやすくなった

(この記事はDvorak Advent Calendarの一環として書かれました)
いきなりですが、僕はキーボードをこんな配列で使っています。

そう、kinesisです。101キーボードに焼き直すとこんな感じだと思います。

RAKDAO配列

という名前をつけています。まあ自分専用配列なのですが、日本語も英語もプログラムも打つ人向けなどに役に立てばと、このたび公開することにしました。RAKDAOは、Dvorak配列をベースに、以下の点で改良を加えたものです。

  • Dvorakを左右反転させることで、日本語の左右感覚に近づける
  • さらに右面を上下反転させ、記号をほぼQWERTY位置に
  • DvorakJPに基づく、「か」行、拗音、撥音、二重母音の入力効率化
  • Kinesis Contoured Keyboardの採用)

命名の由来は 

Dvorakを | 左右反転 | 右面を上下反転 |  日本語入力が                            
DVO RAK  | RAK DVO  | RAK DAO        |  楽だお(^ω^)

しょうもないですね。以下、変更した理由を述べてみます。

左右反転

Kinesis買って数週間。せっかく大枚はたいて買ったんだからQWERTYじゃ勿体ないと、Dvorakに移行したんですが、なんか日本語打ってて違和感があるんですよね。何故かと自省するに、日本語をローマ字で打つとき「子音→母音、左→右」という感覚があって、Dvorakだと母音が左側にあるんでそれに逆行してるんですよ。今見たらちょうどnagizeroさんのエントリにも同じことが書いてあります。さらに左右分離型の日本語入力用配列を見るとたいてい「子音=左、母音=右」となっていることからも、多くの人がこの感覚を持っているようです。

チョイとASEDR-MJIOPは逆ですね。ついでにいうとDvorakの設計理念の1つに英文で多い子音が右手ホームポジションで打てるように、ってのがあるそうですが、日本語だと母音の方が多いですよね。べ、べつに正当化したいわけじゃないんだからね!個人の感覚だと思うよ。あと左利きの人ごめん。

Rakdaoでは利き手よりも、左右感覚を重視していて、頻度の高いスペースが左に、エンターが右にあるのも、文章内ではそういう位置関係だからです。あと、エンターの方が強く押すキーだから、ってのもあるかな。

右面を上下反転

生きて行く上でQWERTYが打てなくなると不便ですので、ノートPCのほうはQWERTYにしてます。これはほとんど問題なく両方覚えました。で、記号があまりに別位置だと辛いので、左右入れ替えたついでに句読点あたりを元と同じ位置にしました。某オブジェクト指向言語で多用するピリオド、某テンプレート言語とかが多用する不等号C言語やらでデリミタになっているセミコロン・コロン。そいつらが一番打ちにくい左手上段から、それなりに優先度の高い、元の位置近くに戻ってきたときは、相当しっくり来ました。

一方、中かっことかが長距離動いてますが、これはもともとあるべき位置にもはや何も無いので、打ち間違えるってことは無いです。たまにlsのことをqaと打ったりはします。

DvorakJP

本Advent-Calendarでも何回か言及されている定番、DvorakJPを使わせてもらっています。「か」行を左手にあるCで入力、拗音は左手2キーの組み合わせで入力、二重母音や母音+「ん」を右手の日本語入力には使わないキーでサポート。これでいよいよ左右、左右のリズムでローマ字入力ができます。便利です。

Kinesis

常識を覆すエルゴノミックデザイン、全キーがハードウェア機能でリマップ可能、ついでに全キー同時押し可能という凄い奴です。なんといっても、普段タッチパッドの上か不必要に長いスペースバーの上でニートになってる親指が、修飾キーを押しまくってくれます。英文入力の時は親指がスペースと改行をがんがん入力してくれるので非常に快適であり、日本語入力時は親指が変換と確定をがんがん入力してくれるのでやっぱり非常に快適です。カーソルキーが遠くて小さいという悩みも、カーソルがすぐそばまで来てくれたので解決です。

リマップしたらキートップを入れ替えたくなりますが、なんとキーが1つ1つ曲面配置に合わせ微妙に異なった形をしているので入れ替えできません。したがってもともと刻印されているQWERTYはたんなる模様となり、タッチタイピングにより押したキーとは全然違うものが入力されます。パスワードとか盗まれない。この自慢できるアイテム度は無刻印とかの比じゃありません。しかもいまKinesis社のサイトを見たら、何かラインナップが変わってたのとドルが安いのとで、値段が某墨色とかとほとんど変わらなくなってるじゃなイカ!これはぜひお買い得であると思われます。いますぐKinesis社通販サイトへGo!

*送料は別途お客様のご負担となります

まとめ

まあ、QWERTYじゃなくて何にするかってときに調べたらいろんな日本語入力があるもんで、中には2〜3ストロークであらゆる文字入力可能でも暗号表覚えてね、なんてのもありましたが、こちとらプログラマはlazyなのでやってられないですよね。いまさら仮名の位置覚え直すのすらめんどいしローマ字入力でいいよ。プログラマ向けに記号頻度調べて再配置とかもありましたが、面倒いからこれもいいや。Ctrlを押すとQWERTYに戻るというのもありましたが以下同文。実はRAKDAOだとZCVは近所にあるんで案外行けます。


いろいろ書きましたが、要は好きにすればいいこと。もしこの記事が、Dvorakで同じような違和感があった人の助けになれば幸いです。